逆光飛翔

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物語はユィシアンが大学に入学するため実家のある台中を離れ、母が農作物の出荷に使う軽トラックで台北に向かうところから始まります。
最初だけはお母さんが付いてきて、これから暮らす学生寮の設備をチェックしたりするものの、やがて彼ひとりを残して帰ってしまうんです。
クラスメートも必ずしも協力的とは言えない中、寮のルームメイトがとびきり明るい体育学部生で、彼といっしょに音楽バンドのサークルの活動を始めることに。
もうひとりの主要登場人物がダンサーに憧れるシャオジェ(サンドリーヌ・ピンナ)。彼女は、買い物中毒の母にダンスを学びたいという希望を認めてもらえず、ソフトドリンクの店でバイト中。ブレイクダンス仲間だったボーイフレンドにも振られ、落ち込んでいた。
交差点で困っていたユィシアンを、ドリンクを配達中だったシャオジエが助けたことがきっかけで二人は知り合い、お互いの夢や悩みを語り合い、励まし合うようになります。
ユィシアンは、幼いときにコンクールに出て優勝したことがあったが、楽屋から聞こえてきた「目が見えないから優勝したんだ。可哀相だから」という声に深く傷つき、二度とコンクールには出たくないと思っていた。
シャオジエは配達先でたまたま見かけたモダンダンス教師(ファンイー・シウ)のすばらしい表現に打たれ、彼女に師事してダンスを再開したいと思うようになる。
このユィシアンのピアノへの夢やサークル仲間との愉快な活動と、シャオジエのバイト生活やダンスへの取り組みがほぼ同じ重さで並行して交互に描かれる。ここが単なる美談でなく、普遍的な若者の成長物語になりえた脚本の妙だと思います。

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