胸騒ぎの恋人

「胸騒ぎの恋人」は、ゲイの青年フランシスと、その女性の友人マリーが、金髪美形の男性ニコラ(ニール・シュナイダー)に同時に恋に落ちてしまい振り回される話です。
フランシスは浴室の壁に日本でいうと「正」の字みたいな、5ずつ数えるときに使う刻み目をつけています。
最初は、それが何を数えての印なのかわからないが、中盤後、ゲイである彼が好きになった男性に告白して拒絶された回数を示しているのだということがわかります。
ニール・シュナイダー演じるニコラは、カールした金髪に天使のような微笑みで男も女も魅了してしまうが、どうしようもないロクデナシ。この映画では、3人の姿を追うと同時に、ストーリーとは直接関係のない数人の男女のインタビュー映像が時々挟まれる。恋愛について、失恋について、別れの瞬間、待たされる日々、ストーカーまがいの行為、などなどです。
そういった映像を挟むことで、報われない恋に翻弄されるフランシスとマリーの内面を窺い知ります。
両作の脚本、監督、主演のグザビエ・ロランは、早熟の天才の名をほしいままにしている人。これで彼の作品を3本見たことになる。どれもとても面白かったけれど、あえていうならベストは最初に見た「わたしはロランス」かな。4作目の「トム・アット・ザ・ファーム」は昨年の東京国際で上映されたらしい。これもいつか、見るチャンスがあるだろう。最近、しばらく映画製作から離れて休養すると宣言したようだけれど、まだ25歳、これからが楽しみな監督です。

学部の色々

ある新しい仕組みを導入する際に、あなたはその説明役を任されました。
ここで、説明を聞く側のことを事前に知っておき、出得る質問を予め把握しておく必要があります。
異なる学部卒の人間に予想される反応を見てみましょう。理学部卒の人であればこんな質問をします。『その仕組みは何を目的として成り立つのですか?』彼らの研究対象となる生物の器官のしくみにはそれぞれ目的があるし、数学や物理学も実学的な目的に沿って発達した学問です。工学部卒の人であればこう尋ねるだろう。
『その仕組みはどのようにして成り立っているのか?』機械をいじり、都市計画をする彼らにとって、プロセスを理解することほど大切なことはありません。過程における論理が通ることが第一です。商学部卒の人であれば『その仕組みにはいくらかかり、どれだけのお金を得られるのか』を気にするでしょう。彼らは利益を追求し、お金を儲けなければなりませんから。文学部卒の人はこう言います。
『その仕組みを使うとき、何かつまみは必要ですか?』彼らは物事を楽しく見せたり解釈したりするのが仕事です。
もちろんジョークで言っているのですから、こちらも何か面白い返しを思いつかなくてはなりません。

台風の馬鹿やろう

この間、大阪は台風が通過していって、店に大きな影響がでた。
通常営業なら11時閉店のところを、8時半ラストオーダーにして、9時に閉めろと上からの命令がおりた。
従業員の過半数を高校生バイトがしめているため、みんな喜んで帰ったりはや上がりしたりしていたが、フリーターバイトの私にとっては、労働時間が減る=給料が減るという一大事なので、なんとも言いがたい気分だった。
シフト上は14:00~21:30の7時間半勤務だったが、暇すぎて14時に入って15時半に休憩をもらい、19時復帰からの閉店作業。
19時になって、「さてやるか」と、店に下りてみると、鬼の形相でクレーマーが店長に文句をつけていた。
やってられない。
クレーマーをなんとか店長が送り届け、閉店作業に入ったが、労働時間は減るわクレーマーはくるわで、もう気分はがた落ち。
仕事が終わって帰ろうにも、自転車通勤の私には帰れる見通しもなく、仕方なしに頭を下げて親に迎えに来てもらう羽目に。
「台風だから店、暇かなぁ」なんて安易な考えで出勤した私が馬鹿やろうだった。
いや、馬鹿やろうなのは台風の方だ。
消えたと思ったらまた新しい仲間をつれてきやがって。
本当に、台風の馬鹿やろう。
進路が決まってるからっていい気になりやがって。